簡単ではないスピリチュアルな世界②

The world is not that sweet. ‣ヒーラーへの道:Becoming a Healer

講座を受けてから約20年、あの頃一緒に講座を受けた何十人もの人の中で、仕事をしながら兼業でヒーリングをやっている方はいますが、私のようにこの世界が主でやり続けている人は多分いないと思います。

それほどに難しい世界なのです。

スピリチュアルといっても、仕事となれば現実の世界です。

SNSで宣伝しただけで、人が沢山来てくれるなどということはあり得ないのです。

この世界は、講習を受けただけで次の日から始められる世界でもあります。

ということは、同時に世の中にはどれだけのスピリチュアルカウンセラー、霊能者、セラピスト、ヒーラー・・・etcがいるのかということです。

講座を受けた次の日からデビュー出来るのですから、日々スピリチュアルに携わる人が増え、逆にお客さんが来ないので辞めていく人が多くいるような世界なのです。

だからこの世界は玉石混合といわれています。

本物、偽物という言われ方もしますが、そう言われるほどにスピリチュアルの世界は簡単に始めやすい世界だと思ってもらえれば良いと思います。

じゃあなぜこんなにもスピリチュアルな世界に参入する人が多いのか?というと、私が長年感じたのは自己顕示欲を満たしやすいということだと思います。

目に見えない世界なので、誰にも真相が分からない分、自分の持論を展開しやすく、そしてお金がもらえます。

しかも資格も何も要りません。

占いなどの場合はいっても勉強したり、練習したりしないとできません。

でもスピリチュアルな世界の場合、極端に言えば勉強や練習などは要らず、自分がそう視えているんだから・・・、神様がそう言っているんだから・・・で成立してしまう世界なのです。

どこにも答えなんて無いんですから、確証なんかなくても、自分の頭の中で思ったことを口にしただけでお金がもらえて、承認欲求も満たせるのですから、こんなにも自己顕示欲が満足できる仕事は無いのだと思います。

また少しその人に力があると、そこにお客さんが来るようになって、先生と崇められるようになります。

そうするとますます自己顕示欲が強くなって、自分が偉い人間だと勘違いしてしまうようになるのです。

その結果、「自分は神様だ」と勘違いして言い出す人が出てくるのだと私は思っています。