魂の記憶:アリスのエピソード②

universe4 ‣魂:Soul

壮大な宇宙に放り出された私たち。

驚いた私は「一体これはどういことなの?」とアリスに問いかけます。

アリスは「どこかに生まれ変わっている時の魂の心の状態はいつもこんな感じなのよ。」と、何とも言えない表情で私に言います。

「生まれ変わっている最中は、いつ何が起こるか分からず孤独な状態。何をしたら良いのかも分かないし、何かするにも何も無いからそどうしようもなくて・・・だからいつも生まれ変わる前も後も不安で、いつも心が寒くて、冷たくて、空気も薄い感じなの。」

私はアリスを抱きしめて「長い間独りぼっちで生きて来たんだね・・・。ごめんね。もっと早くに気づいて助けてあげれなくて・・・。」と、孤独と共に長い間転生していた魂にねぎらいと労わりの言葉をかけたのでした。

「転生する度にちょっとずつ良くなってるのは分かっているの。だけど転生しても良い人が少なくて・・・。嫌な出来事の方が多いから、やっぱり自分が何か悪いからこのパターンになってしまうんだと思ってしまうのよね。」

「自分が悪いから、自分が変われば人も変わってくれると期待して転生していたのね。ごめんね。長い間苦しんでいたことに気づけなくて・・・。」

「期待と言われるとそうかもしれない。でもその反面、他人から褒められると委縮してしまう自分がいる。あなたは本当に私の事分かってないでしょ?て思ってしまうのよね。」

「そりゃあ分からないわよ。そこまで親しいわけじゃないならね。それにアリスの想いってどこか矛盾があるよね?褒めて欲しいのに褒められたら委縮して私の事何も知らないくせにって思ってしまって、でも冷たくされたら私がやっぱり悪いから上手く行かないんだって思うのでしょう?」

「うーーーーん。なんだろ?私ゆっくりスタートするタイプだから、そんなにテキパキと初めから動けないの。どっちかっていうとじっくりじっくりやって行くタイプなんだけど、でも仕事とかってそういう訳にはいかないじゃない?」

「そうだね。慣れるまでは何事も難しいよね。」

「でも人は求めてくるじゃない?」

「たしかに。もしかしてアリス、プレッシャーに弱いタイプ?」

「うん。そう。」

「そっかぁ。愛されたいから頑張らないとって思ってしまうんだね。そう思うってことは、本当に長い間寂しさを抱えて転生していたんだね。」

「寂しいよね。ずっとずっと。この宇宙空間にいても。だってこの宇宙にいるのは宇宙人だから。でも私宇宙人じゃないの。だからここに居るの違う気がするの。なんだろう・・・感覚的なものなのだけど、ここじゃない・・・って思うの。地球も含めてね。」

そう呟くように言ったアリスは、何かを思い出したかのように何もない遠い宇宙の果てへと思いを募らせたのでした。