コロナ前に発売された雑誌「これからのはたらき方・生き方」

Time and People ‣読書本:Reading book

NewsPicks Brand Designが制作する「NewsPicks Brand Magazine」のVol.2
テーマは「これからのはたらき方・生き方」
複雑な現代を生き抜く為の「時間」と「(人や場所との)関係性」のヒントが書かれている。

この雑誌は3年前の2020年4月に発売されたものですが、この雑誌が提案した内容は、その後コロナが流行した事でヒントというよりも現実的な現象になったような気がする。

時間と自分を取り巻く関係性は、本当に人それぞれだと私は思う。
私は何事もその人が大なり小なり考えて生きているのなら、他人が人の人生にとやかく言う権利はないと考えている。
でも人は「自分の正しい」を押し付けたがる傾向がある。
だから多様性といわれている割に、多様化が進まないのはそんな自分の考えに疑問を持たない人が多いからではないかと思う。

人は日常の生活の中で自分に何か困難な事が起こらないと、自分の事を振り返ったり考えたりしない人が多い。
なぜなら考えなくても普通に暮らしていけるからだ。
でもそれがとても幸せな事なのだということに案外気づいていない人が多い。
そして自分に困難なことが起こった時に初めて、自分は幸せな状態だったのだということに気づく人が多いのだ。

今回コロナという世界中の人間の生き方が問われる事態がおき、自分の人生を考えた人は多かったのではないだろうかと思う。
コロナ自体は流行して欲しくない病だったが、自分の人生を改めて考えさせられる状況が作り出された事は、自分の人生を生きるという意味では良い事であったのではないかと私は考える。
なぜなら忙しい日常が当たり前だと人はなかなか自分では立ち止まる事はできないからだ。
ましてや忙しい日常の中では自分と向き合うことなんて二の次、三の次になる。
でもコロナで世界中が自分の今後について考えなければならない事態に陥り、自分の心と向き合わさざる得なくなった事は、自分の人生の生き方を考えた時にとても重要な時間を過ごせたのではないかと私は思う。

自分の心と向き合い、自分が思っている以上に孤独な事に気づいた人もいるだろう。
人と会うことが出来ない環境を寂しいと思った人も多かった半面、ラクだと思った人も多かっただろう。
案外1人でいることが楽だと感じた人もいるだろう。
コロナは自分の心に気づきを与えてくれる重要な役目を担ってくれていたように私は思う。

コロナが収束し、徐々に世間が活動し始めた今現在、きっとまた新しい自分の想いや生き方に気づける人も増えていくのではないかと私は考えている。