社会人になった時になぜ「あなたの意見を言って下さい」と言われるのか?をキチンと考えたことがある人は少ないと思います。
意見を求められるシチュエーションは人それぞれ様々ですが、実は「想像して考える」という行為は思っている以上に気力を使うので疲れる事なのです。
分かりやすい例でいうと
ご飯を食べにいく会話で・・・
A「何食べたい?」
B「何でも良いよ。」
A「何でも良いって言うけど、ちょっとくらい何が良いか考えてよ。」
B「えー、本当に何でも良いよ。」
A「本当に何でも良いのならラーメン食べよ。」
B「えー、ラーメン?ラーメンはちょっと気分的に違うかな・・・。」
A「何でも良いって言ったやん!」
こんな会話を見たり、聞いたりしたことがある人は多いと思います。
上記の会話は、相手に考えさせて自分は何も考えてないような会話に思われますが、でも会話を見ると「何でも良い」と言っておきながら「ラーメンは気分的に食べたくない。」というBの思い(意見)がキチンとあるということが分かります。
でもその思い(意見)を先に言っておけば相手を怒らせたり、不快に思わせるような問題が起こらないのに、あるがままをわがままと言われてきた人たちはそれが分からないので自分の意見を言わないのです。
それよりも自分の意見を言ってわがままだと否定されたり、怒られるという思いの方が強いのです。
しかし相手を慮って考えて提案するというのは、「相手の事情や周囲の状況について十分に思いを巡らせたりして気を遣う行為」なので、提案する方が疲れてしまうのです。
その結果自分のことしか考えてないように思われてしまい、仕事、友人・知人、恋愛などの人間関係でトラブってしまうことが多々起きてしまうのです。