心の扉3

door to one's heart(3) ‣心:Heart

何でも自分のせいにする人がいる一方で、何でも他者のせいにする人もいます。

他者のせいにする人は、自分のせいで問題が起こったとは思っていません。

ただここには段階があり

全部他者のせいだと思っている人
ちょっと自分のせいもあるかもしれないと思っている人
自分のせいもあるかもしれないけど私だけが悪いわけじゃないと思っている人

に分かれます。

全部他者のせいだと思っている人は、何か問題が起こった時に自分が悪いとは思いません。

こういうタイプの方は、いつも自分は被害者で周りが加害者という思い込みがあります。

だからどう考えても自分が原因で悪い場合でも「誰かが自分を陥れた」という風に解釈して自分を護ろうとするのです。

またちょっと自分のせいもあるかもしれないと思う人は、問題が起こった時に予防線を張ります。

「私にも、僕にも悪いところがあったかもしれませんが・・・」という言葉を頻繁に使います。

この言葉をよく使う人は、自分が悪いと思ってません(笑)

でもそう言っておかないと怒られると思っているので使うのです。

自分のせいもあるかもしれないけど私だけが悪いわけじゃないと思っている人も含めて、なぜ人のせいにしたがるかというと、自分の心を護るためです。

自分が悪いと思った瞬間、自分の心が傷つくのでそれを回避する為に他者が悪いという風に原因をすり替えるのです。

他者が悪いと思うタイプの人は、親に自己を否定されてきた人もいますが、他にも過保護に育ってきた人も他者のせいにしやすいです。

過保護の人は親に支配されて育ってきています。

過保護の親は、自分の子供に何か問題があると自分の子供をかばう為に他者のせいにするという行為を子供の前で普通にします。

実はこれ、子供をかばうために他者のせいにしているのではなく、親の自分たちが傷つかないために他者のせいにしているのですが、子供にはそんなことは分かりません。

なのでそんな親の背中を見て育った結果、自分は何をしても悪くないという思い込みが出来上がり、何か問題があると他者が悪いという思考になるのです。